子ども用見守りケータイの最安運用について、お子様をお持ちの方と話していて色々と気づいたことがあったので、まとめてみました!
今回のヘッダーイラストはかんまりさん(かんまり工房)に描いて頂きました!
各社の子ども用ケータイについて
お子さんが複数人いると子ども用の携帯電話の料金も毎月けっこうな負担と聞きまして、実際どれくらいかかるのか、MNO各社の子ども用ケータイについて調べてみました。以下の文章を読むのが面倒な人は、表にまとめましたのでさらっと眺めてください。
取り扱い機種やプラン料金、仕様などは、2022年5月下旬現在の情報です。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
呼称 | キッズケータイ | ジュニアケータイ | キッズフォン |
本体 | SH-03M (シャープ) 14,256円 | mamorino 5 (京セラ) 15,840円 | キッズフォン2 (セイコーS) 18,000円 |
料金プラン | 550円 | 737円→550円※ | 539円 |
通話 | 22円/30秒 家族は無料 | 22円/30秒 家族は無料 | 5分以内無料 5分以上は 22円/30秒 |
国内SMS | 送信:3.3円/通 家族は無料 受信:無料 | 送信:3.3円/通 家族は無料 受信:無料 | 送受信:無料 |
データ通信 |
ドコモ
取り扱い機種は「キッズケータイ SH-03M」本体価格14,256円の1機種のみ。eSIM対応機種です。
月額料金は「キッズケータイプラン(Xi)」550円で家族との通話は無料。Xi対応プランではありますが、データ通信はできません。
料金シミュレーションの選択肢に出てこないので「やる気ないな…」と思ってしまいましたw
au
取り扱い機種は「mamorino5」15,840円の1機種のみ。
月額料金プランは「ジュニアケータイプランN」割引なしで737円、au PAYカード支払いで550円。家族との通話SMSは無料。メーカーの製品情報によると機能を絞っているのでWebなどのデータ通信はできません。
ドコモ・ソフトバンクよりは比較的簡単に情報にたどり着きましたが、世のお母さんたちもそうとは限らないかな…
ソフトバンク
取り扱い機種は「キッズフォン2」18,000円の1機種のみ。
月額料金プランは「基本プラン(みまもりケータイ/キッズフォン)で539円。3G/4G通信対応で、5分以内の通話とメールが使い放題です。家族であれば24時間通話無料、SMSは送受信先に制限なく無料です。データ通信はできないようです。
ソフトバンクも何故か公式Webサイトの検索で出てこないので、あまりやる気がない印象です。Google検索で見つけました(笑)
という訳で、各社のキッズ携帯についてまとめると以下のようになります。
なんかこう…各社とも積極的に売っている感じがしないですね。儲からないからやる気がないのか、必要であれば勝手に聞いてくるから放置している感(ひねくれすぎ?)。
機種本体は絶対にセールにならない感じですから、利用開始時に万単位の端末代がフルでかかるのが地味に辛いですね。
通信契約いらなくない?そう、GPSならね。
各社、一応4G通信に対応しているとしつつも、Webサイトを見たり動画を見たりSNSをしたりというような「悪い大人に引っかかりそうな」利用はできないようになっています。
主な利用目的は「位置情報で現在の場所を確認したり、帰宅したことを知らせたりする」なのですが、それって
GPSだけ使えればいいのでは?
と気付いてしまいました…
私の周りはなぜか男の子のお母さんが多いのですが「(通話で)連絡しろと言ってもしやしないヽ(`Д´)ノ」という声が多い気がします…
GPSとは
Global Positioning System(全地球測位システム)
衛生からのデータを受信機で受信し、自身の現在位置を特定するシステム
技術的な説明は割愛しますが(誰も読まない)人工衛星を利用した位置情報システムということを把握してください。
GPSはどんなものに入ってるの?
GPSは従来は船舶、飛行機、測量機器、登山用デバイスなどに利用されていましたが、近年はカーナビ、携帯電話、スマホなどにも搭載されています。地図アプリを利用する近年のスマホであればほとんど搭載されています。
お持ちのスマホにGPSが入っているかどうか分からない場合は
- 地図アプリで現在地が表示されるか
- ポケモンGOが問題なくプレイできるか
辺りが判断基準になるでしょう。まあほとんど搭載されていると思いますが!
お古のスマホはGPSとして使える!
そして賢明な読者の皆さんはここまででお気付きかもしれませんが、GPSは「衛星の信号」だけで位置情報データを得ています。つまり、GPSの搭載されているスマホであれば、位置情報を得るだけなら
SIM(データ通信)いらないのでは?
つまり、SIMの入っていないお古のスマホだけでも位置情報デバイスとして活躍してくれるということです。
個人的おすすめは初代iPhoneSE辺りの小型のiPhoneですね。中古で6,000円〜ぐらいかな?バッテリーのヘタりだけ注意が必要ですがwもちろん親御さんのお古のスマホがあればそれで十分ですよ〜
具体的な使い方については後日追記します。
位置情報だけなら、AirTagも使えるかも?
さて実は↑の結論に至る前には「人の多いところにしか行かないのであれば、AirTagで位置情報が取れるのでは?」と思ってAirTagを勧めていたのでした^^;
AirTagとは
Apple社が2021年4月に発売した「忘れ物防止タグ」「キーファインダー」などと呼ばれる位置特定デバイスです。
※子ども見守りデバイスとして販売している訳ではありません
AirTag登場以前の「忘れ物防止タグ」は「ペアリングしたスマホ」以外には「タグ同士での通信」または「駅などに設置されたアンテナ」を利用するので、都会であるか、ユーザーが多くない場合はあまり実用的ではなかったのですが、近年の日本のiPhone普及率を考えると、AirTagも位置情報端末として使えるのでは…と思い、見守りデバイス代わりに提案していた次第です。
具体的な活用方法についてはブログに書いているお父さんお母さんがたくさんいらっしゃるようなのでそちらをご参照ください^^;←小梨
子ども用ケータイ+格安SIMの組み合わせは?
子ども用ケータイの頑丈さや携帯性、防水機能、学校への持ち込みを考えると「やっぱり小学校低学年までの子どもには子ども用ケータイを持たせたい!」となりますよね。各社の子ども用ケータイに同じ回線種の格安SIMを入れて使うという手も考えられないこともないのですが…
現状、どうしても格安SIMで500円クラスの契約と、MNO3社の子どもケータイ用プランを比べると、MNOの方に軍配が上がりますので、あまり現実的ではないと思います^^;
まとめ
小さいお子さんをきめ細やかに見守りたい場合は、やっぱりMNO3社(ドコモ・au・ソフトバンク)の子ども用ケータイが最適
お子さんが持ち歩く各種条件下では、やはりMNO3社の子ども用ケータイはよく考えられていると感じます。料金も、実は私が調べる前に想像していたよりはずっと安かったです。小学校低学年までは安心感を買うと思って子ども用携帯を使うのが無難かなと思います。
通話はいらないので位置情報だけ使いたいよ!という場合は
というのを覚えていていただけると、何かしら役に立つと思います。
AirTagはGPSに比べると
- 周りにiPhoneユーザーがいるかどうかに左右される
- 位置情報の更新がリアルタイムではない
などの不利な点がありますが、お子さんの大雑把な居場所を把握したい場合には使えると思います。何しろ月額使用料無料ですしね(^^)