最近「ドコモのエコノミーMVNO」として話題になっている、OCNモバイルONEについて解説します。
OCNモバイルONEは格安SIMの中では無難of無難なサービスです。何故なら、携帯キャリア最大手のドコモの、実質的なサブブランドと位置づけられるサービスだからです。
なんかごちゃごちゃした話だから面倒な人は見出しまで読み飛ばしてw
ドコモは様々な理由でサブブランドや自社の格安SIMを提供していないのですが、OCNモバイルONEは
- NTTグループのNTTコミュニケーションズ(以下NTTコム)が提供している
- NTTコムは近々、NTTグループ再編でNTTの完全子会社になる予定である
- OCNモバイルONEのサービスは近々NTTレゾナントに移管されるが、NTTレゾナントもNTTの子会社になる予定である
- NTTドコモは現在、NTTの完全子会社である
- 「ドコモのエコノミーMVNO」ですしネ?
- ドコモショップでの手続きも開始されたしネ?
以上から「なんだかんだ言ってドコモと同じNTTグループのMVNOなんじゃろ?」という訳で実質「ドコモのサブブランド」としてよいと個人的には思っています。
「本当はahamoがドコモのサブブランドになるはずだった」という話もチラッと聞いたけどネ?
OCNモバイルONEって?
OCNモバイルONEはNTTグループのNTTレゾナントが運営するMVNOです。
NTTコミュニケーションズが提供しているインターネット接続サービス「OCN」の、モバイル接続サービス「OCNモバイルアクセス」がそもそもの起源?のようです。基本は家に固定回線のOCNがあり、外出時にモバイルからアクセスするためのインターネット接続サービスの一部で、音声回線の提供はなかったようですね。対応回線はドコモ、イーモバイル、ウィルコムなどがありました(モバイル老人会無事に死亡)
2012年秋からデータ通信専用スマホの取り扱いを開始し、2013年からWiFiルーターでの提供を開始、ドコモ回線の「OCNモバイルエントリーd LTE」と「OCNモバイルエントリーd LTE980」をリニューアルし、2013年9月から「OCNモバイルONE」のサービス名でSIMの提供を開始し、2014年12月から音声対応SIMの提供を開始しました。
以上がwayback machineを駆使して調べたOCNモバイルの歴史です。間違いがございましたらお知らせください^^;
なお「ONEじゃない」OCNモバイルもまだ存在しています。イーモバイル→ウィルコム回線はソフトバンク回線としてまだ生きているようですw
2022年には同じNTTグループ会社のNTTレゾナントに事業が移管される予定です。
OCNモバイルONEのプラン
現在のOCNモバイルONEのプランは以下のようになっています
コース名(通信容量) | 月額料金 | その他 |
500MB/月コース | 550円 | 無料通話10分 |
1GB/月コース | 770円 | |
3GB/月コース | 990円 | |
6GB/月コース | 1,320円 | |
10GB/月コース | 1,760円 |
500MBコースが「ドコモのエコノミーMVNO」の発表と同時に追加されました。
携帯ライトユーザーの巻き取りに大活躍しそうですネ!
2021年3月までの旧料金プランはこちら(通信制限時速度2段階)
コース名(通信容量) | 月額料金 |
110MB/日 | 1,232円 |
170MB/日 | 1,760円 |
3GB/月 | 1,452円 |
6GB/月 | 1,837円 |
10GB/月 | 2,772円 |
20GB/月 | 4,807円 |
30GB/月 | 6,897円 |
2019年9月までの旧料金プランはこちら(速度制限時200kbpsの時代)
コース名(通信容量) | 月額料金 |
110MB/日 | 1,382円 |
170MB/日 | 1,900円 |
3GB/月 | 1,598円 |
6GB/月 | 1,976円 |
10GB/月 | 2,894円 |
20GB/月 | 4,892円 |
30GB/月 | 6,944円 |
500kbps/15GB/月 | 2,700円 |
OCNモバイルONEの特徴
OCNモバイルONEのメリット、デメリットをいくつか挙げてみました。
メリット
何しろ天下のドコモ回線なので、日本全国津々浦々で使えます。速度もだいたいUQの次ぐらい?にMVNOの中では早くて安定しています。
価格はMVNOとしては普通か、若干お安い感じですね。3GBはやっぱり横並びの990円w 500MBコースが新設されてさらに格安感が出たように感じます。
2021年10月からドコモショップで手続きが出来るようになりました。
量販店はだいたい格安SIMのコーナーが別であるので、そちらでという感じなのでしょうか。
個人的に何度かお世話になっていますw 「なんとか記念セール」とか言いつつ、年がら年中安いです。
android機のちょっと型落ちの機種がとてもお得に買えることがあります。1円機種も割といつもありますね。
iPhoneも買えることは買えるんですが、ここで買うのはちょっと微妙かな?
iPhoneを使いたい場合はSIMだけ乗り換えか、別途Appleで買うのがおすすめです。
デメリット
OCNユーザーのみなさんが口を揃えて言うのがこれですね。原因はどうやらグローバルIPアドレスのせいだとか?近々プライベートIPアドレス付与になるらしいので、それで解消されるといいのですが。
なお私と家族がOCNモバイルONEを使っていた時は、割と電池容量の大きいスマホだったせいか「なんか電池の減りが早いんだけど?」というのは体感としてありませんでした。(役立たずめ)
前掲の料金表を見るとお分かりの通り、2021年10月の料金コース改定によって、10GB以上の大容量プランの新規申し込みができなくなりました。「低用量・低価格がMVNOの売り」という図式がくっきりしてきてきましたね。10GB以上使うならahamoにしてね!というNTTグループからのメッセージかもしれませんw
ちょっと驚きなのですが、現時点で対応していません。ドコモなのに…
→2022年2月25日から、音声回線のみ5Gオプション(無料)の提供を開始しました!
これは2019年秋のサービス改正からなのですが、契約ギガ数を超過した場合は契約ギガ数の半量までは200kbpsで通信が可能なのですが、それ以降は新料金プランのユーザーはさらに速度が制限されるということです。
- 10GBコースのユーザーが10GBを月内に使い切る
- 速度制限がかかり、200kbpsになる
- 200kbpsでさらに5GB使用する(※契約ギガ数の半量)
- さらに速度制限がかかる(具体的な速度は不明)
「さらに制限」がどれくらい低速なのかは公式では名言されていないのですが、まあまあ「使えない速度」まで制限されるという話です。もともと200kbpsという、低速とはいえそこそこ使える速度だったため、ギガを追加購入せずにそのまま使っていたユーザーが多かったため?このようなシステムになったようです。
まあ「ギガ買えよ」で解決なんですけどね。1GB・550円だし
各MVNOの速度制限時の通信速度についてまとめた記事もありますので参考にどうぞ。
こんな人におすすめ!
さて以上から、以下のような方々にOCNモバイルONEがおすすめではないかと思います
ドコモ回線ですし、ドコモのサブブランドみたいなものですし「とりあえず携帯はドコモ」という感じの方であれば「とりあえずOCN」という感じになるのではないでしょうか。
これはつい最近追加された要素ですね。
格安SIM?にしたいんだけど、なんかネットで申し込むの?よく分からないしお店で契約したいんだけど…
という心配をされている方がドコモユーザーであれば、サクッと街のドコモショップで申し込みしちゃってください。
なおauユーザーであればUQが、ソフトバンクユーザーであればYモバイルがそれぞれショップに併設されていますよ。
これはもうAndroidユーザーであれば一度は買うべき。(即解約はダメよ)
まとめ
という訳で私個人としては
まあ無難だし、悪い評判ないし、特にこだわりのない人には薦めるかな〜
という感じです。