そろそろ「格安SIMとは」という記事を書こうと思っていたのですが、そもそもの「SIM」について先に説明しないといけないと気付きました(笑)
SIMとは
例えば、ここにiPhoneがあるじゃろ?
家にWiFiがある場合はゲームが出来たりWebサイトが見られたりする訳ですが、外に持ち出して自宅WiFiの圏外になった途端にただの文鎮と化します。電話回線やデータ通信があって始めて外で使える訳ですね。
まあ、SIM抜きのスマホを外に持ち出すシチュエーションは普通はあまり無いと思いますが(笑)
我々が通常言っている「スマホを新しくした」とか「携帯を新しく契約した」という事象は
- 新しいスマホ(端末)を購入する
- 通信契約を乗り換えたり、新規で契約する
の2つの要素で構成されています。
ドコモでスマホを購入した場合「ドコモでこのスマホを2年間使う契約をした」というふうに思っている方多いと思います。しかし
実際に総務省も
端末販売は回線契約を前提とせず、全ての顧客にするべき
と指導していますし、携帯各社もスマホ単体での販売をスタートさせています。
残価設定ローンも特に回線契約は必須ではありませんしね(建前)
話がそれたw
そしてその「回線契約」の情報をスマホに組み込むためのパーツ(パーツ…?)がSIMカードです。
Subscriber Identity Module(登録者識別モジュール)
ICチップに「加入者を特定するためのID番号」が記録されていて、その情報を参照して通話やデータ通信をする仕組みになっています。
iPhoneの場合はサイドにあるこの小さい穴を
「なんかiPhoneを買ったらついてきたアレ(SIMピンと言うそうです)」で押すと
トレイが出てくるんですね〜
ここに、こんな形状の小さいICチップのカードを載せて入れる訳です。皆さんのスマホにも入っているはずですよ。
そんなの見たことねえわ…という方でも、このSIMカードの抜け殻()には「なんか見覚えがあるぞ!」という人が多いのではないでしょうか(笑)
最初期のSIMカードは上の写真のようなクレジットカード大(切り取らない)のもので、初期の大型携帯電話(「マルサの女」という昔の映画を見ると出てきますよ!w)や車載電話などに使われていたようです。端末の小型化に合わせてどんどん小さくなっていき、クレジットカード大のものから小さいカードを切り取る方式になってきたようですよ。
上段がミニSIM、中段がマイクロSIM、下段がナノSIMサイズです。いや、ミニSIMでかっ!w
これ以上小さくなったらピコ?などと妄想してしまいますが、現状ナノSIMがICチップのサイズギリギリなので、多分これ以上は小さくならないでしょう…ICの方がもっと小さくなるまでは…
楽天のSIMカードはマルチカット仕様で、上記の3サイズに対応できるようになっています。
そういやpovoもマルチカットでしたね。
まあ、現状ほとんどナノSIMを使うことになると思うんですけれどね…
という訳で「ドコモと2年縛りの契約をした〜」というのは「このSIMを使って通信をする契約をした」ということであって、スマホをスマホたらしめているのはSIMだということがお分かりいただけましたでしょうか…
eSIMとは
そしてeSIMなのですが、これはSIMがスマホ本体にembed(埋め込み・内蔵)されているという意味で、端末に最初からSIMが内蔵されていて、契約者情報と共に端末が売られている…訳ではなく(笑)
ユーザーがリモートで契約者情報をダウンロードして書き込む方式
私はいつの間にかやってもらったのでよく分からないのですが(スマホブロガーとしてそれってどうなの)WiFi環境でQRコードを読み込んでダウンロードするような、なんかそんな感じの方式が多い…ようです…
これの何が便利かというと
ahamoやpovoなどのオンライン専用プランでeSIMを選ぶと、SIMが郵送されるまでのタイムラグが無い訳ですから、迅速に回線の開通が出来るようですね。
DSDVについては以下で書いたのでこちらを読んでいただけると嬉しいです。